多重債務から抜け出すには
多重債務のことで悩んでいる方に伺いますが、お金が無いと愛されない、何か人と同じものを持っていないと気が済まないという考えはないでしょうか。
それは心理学的に認知のゆがみといいます。お金にまつわる考えが歪んでいるのです。
私も浪費癖がありますし、収入は低い方です。
ですが、お金がないことを恥に思った事はありません。
買い物をする時にはブランドや流行でなく、自分が長く使えるか考えます。好きなアンティークや靴、気に入ったメーカーの装身具、香水はお金をそれなりにかけます。流行ものは手を出しません。
多重債務は日本で非常に多いといわれています。それは家格というものがあまりないためです。
本当は高額なブランド物や娯楽を得ることが許されるのは、貴族階級の人です。
たまにお嬢様やセレブと自分で言ってしまう方がいます。
何とか特別扱いしてもらおうとして、お金を使って実は多重債務という方がいるのです。
他にモテたいと高級レストランを無理に予約等して後で借金ということもありますね。
ですが、それでよってくる人は、皆様が多重債務を抱えていると知った時いなくなります。
大事なのはものやサービスではなく、相手にとって心地よいことは何かということです。
料理や礼儀作法や教養はお金をかけずに身につけられます。
仲間内の集まりではお菓子やご飯を持ち寄って私がお茶を用意してサーブするということをします。これならそう費用は掛かりません。
多重債務から抜け出すには本当に自分はお金がないと駄目なのかと考えることです。生活をたもてれば高級品は不要です。
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家族とも相談する
多重債務で困っているということを家族になかなか言い出せない、そういう方も多いでしょう。
場合によっては離婚ということもあります。
ですが、ご自分がご家族だったらお金のことで苦しむ姿を放置しておけますか。
夫婦仲や、親子仲、兄弟仲が良くないということで言わない方もいます。
でも、どんなにぶつかっても血族は血族です。
何故多重債務を身近な人を怒らせるかというと頼ってくれないからです。
ずっと黙っていて自死や出奔という形になってしまうと、後で苦しみが増します。
私自身アダルトチルドレンオブアルコホリック、機能不全家庭で父と関係が劣悪だった人間です。
ですが、何とか自立しようと無理に働いて過労で倒れた私の生活の面倒を見てくれています。
相談相手は、家族だけではありません。私の文章の師は有名な牧師で本を出しています。
難聴、歩行障害という後遺症が残ってしまった私に文章を書くよう勧めてくれました。
他の教会員も幼稚園教諭、教授やオルガン奏者が多いので文章の書き方、リハビリテーションの伝授等でバックアップしてくれました。
多重債務自体は難しい問題です。でも上記の例のように伝手を使って、仕事探しは支援してもらえます。
日本人は、人に迷惑をかけまいとしてしまう方が多いのです。
ですが、本当に真面目に多重債務に向き合う人をコケにする人はいません。
お金のことを話せなくとも、一緒に過ごすことで煮詰まった状態を解決することはできるかもしれません。
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金融システムは理解する
金融は、お金の無い人にお金がある人がお金を貸して事業の資金にするものです。
多重債務への対応法はいろいろあるのですが、まず最初に金融の仕組みを理解しましょう。
金融商品には用途が決まったローンと、使途は気にしないでいいフリーローンがあります。
前者は自動車ローン、住宅ローン、そして教育ローン等が該当します。
一般的に融資額が高く、金利は安いのです。資金力がある銀行や国庫が融資するということもありますし、額面が大きいので利息制限法の規定で、借入額が高いほど金利が安くなります。
家や車は担保、いざという時にお金に変えられますので、与信、審査の対象になります。
銀行は預金を運用して経営しています。実は消費者金融や信販会社に銀行が融資したり、傘下に収めていることも多いのです。
フリーローンはクレジットカード、キャッシング、そしてカードローンなどが該当する商品です。
担保がありません。その分、融資出来る額が少なく、金利も高いのです。
特に消費者金融などは、自前の資金が少ないので、多くの人に貸そうとします。
よく、申込みしやすい業者として紹介されていますが、融資額が少ないので、何枚もカードを持つことになります。それで多重債務になってしまう方が多いのです。
融資を受けても多重債務にならないようにするには各々の金融商品の特性を理解して、自分に合った融資を受けることがまず大切なことになります。
社会科の教科書でもいいので、金融の話に目を通しておくと多重債務になった時情報を集めやすくなります。
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まずは債権者と話し合う
我々はお客様のためにいる、契約したからにはお困りの場合は相談に乗るという風に督促現場の上司がいつも私に言い聞かせていました。
多重債務やその寸前の方は、よく信販会社や消費者金融は取り立てしかしないと思っておいでです。
でも、返済の意志があって、逃げないでいる場合は相談に応じてくれることが殆どです。夜逃げ等はしないでください。
多重債務で今悩んでいるかたは、まず債権者に連絡を入れ続けることが大切です。
督促担当者には本当にとんでもない人もいます。
私は言葉遣いが丁寧でソフトですのでリターン、ちゃんとお客様が応答してくださることが多かったのです。
企業にもよるのですが、あまりに酷い対応の場合は、過剰与信、つまり適当に貸して、返済ができない多重債務の方を出してしまったということやノルマがあって、それをこなすのでいっぱいいっぱいということもあります。
今クレジットカード等はグレーゾーン金利、出資法と利息制限法の間の法的無効な金利のことで、何とか債権を回収しようとすることもあります。
もし連絡を入れて横柄な態度に出て相談もさせてもらえない場合は、少し時間を置いて、連絡を入れてみましょう。
別のオペレーターが出ます。そこで、こういう対応の方がいたと伝えましょう。
直接店舗等で相談することもできます。きちんと収入があることなどを証明すれば、色々な対応をしてくれます。
とにかくお金を返せという場合は、弁護士に立ち会ってもらうとスムースに話が進みます。
多重債務でなくとも、あまりに酷い対応の場合はさっさと支払ってその会社との縁を切る手もあります。
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動く姿勢がないと支援してもらえない
多重債務では、幾つかの解決方法があります。
最も的確なのは弁護士や司法書士が行う自己破産です。
様々なペナルティがつきますが、認められた場合は総ての借金が帳消しにされます。
しかし、自己破産には決まりごとが幾つかあります。
多重債務に陥った要因が賭博や収入に見合わない買い物ということですと免責、多重債務の債務総てが無くなって督促から解放されないこともあります。
これはきちんと法律で決まっていることです。
就労している、もしくは返済の意志がある場合は、お金の使い方を監視する人がつき免責ということもあります。
皆様が無職で仕事を探す意志がない場合は、多重債務の解消は難しいです。
無論病気等のっぴきならない理由の場合はいたし方ないのですが、健康で就労できる人が仕事を探さない状態では、周囲も助けようという意志が萎えます。
最もよくないのは嘘をつくことです。以前、自分は足が不自由で働けない、お金が無い、気の毒でしょう、食事代をとせびる人がいました。
私は取りあいませんでした。嘘です。歩いてきたという割に靴が綺麗です。
それに障碍があるなら公的支援を受けられるはずです。
実はその時私も左足が動かない状態でした。
吃、聴覚障害があります。でも、周囲の支えでリハビリをしてお金がない分、到底できないと思った教会の仕事を死ぬ気でしました。
障碍などを多重債務で手を打たない理由にするために嘘をつくことをしますと最後に残った信用も無くなります。
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多重債務は防止可能
皆様は今までクレジットカードやキャッシング、カードローンのカード等は何枚作ったでしょうか。
私はクレジットカード1枚とカードローン1枚です。これで充分なのです。
割引やポイントにつられて安易に作ってしまうと、必要以上に使ってしまうことになります。
利用可能枠も互いにつぶし合うので物の役には立たないカードの山になってしまいます。それが多重債務の入り口です。
使用しないカードは解約しましょう。
よく聞くのは、インターネットや携帯のゲームの課金システムで、数十万というお金を使ってしまうということです。
支払いの上限額を設定できますので、下げておきましょう。
他に、カードの使用方法は一回払いだけにする事もできます。
リボルビングは定額で支払えますが、次々に借りてしまい、返済が長引いてしまったりする要因になります。
浪費癖がある方は使用しない方が良いでしょう。
多重債務になる方は、どちらかというとクレジットカードやキャッシング、カードローンをいくつも申し込んでしまうことが多いのです。
ですが、そのほかの支払い方法もあります。現金で払ってポイントだけもらう、後払いのサービスを使ってみるなどです。
私はインターネットで音楽を買うときはコンビニで買えるギフトカードや携帯の支払いで買います。
決まった額面と場所でしか使えないので、金融商品に申し込んで多重債務になることは回避できます。
カード類が無くとも十分に他の方法で生活必要品は購入できますので多重債務の状態でもっと申し込もうとしないようにしましょう。
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生活保護などもある
多重債務から逃れられても、生活費が無いと意味がありません。
本当に生活が苦しい場合は生活保護を受給することも考えてみましょう。
よく不正受給や、働かないということで叩きにあうので敬遠されがちな公的支援ですが、苦しい時には債務整理などをして、生活を立て直すことをしないと、家や命を失うことがあります。
正当な理由がある場合、公的支援を受けることははじではありません。
私もまた違うのですが自立支援という病気の治療費を支える制度を使用させていただいています。
たまに歩き方がおかしいということで足をかけられたり、突き飛ばされて怪我をしたこともあります。
手帳があった方が対処しやすいのです。
今まで真面目に働いてきた方が、病気や突然の解雇や詐欺手口にあって多重債務になった時支援を受けることは恥ではありません。
私のケースは医師がモルモットのように新薬を大量に使って身体を動けなくした結果です。
後は職場でパワハラにあったというようなときにきちんと労災が認められないこともあります。
失業保険も出ないこともあります。
確かに多重債務の場合見通しが甘いと思われることもあります。
非常に嫌な話ですが多重債務等で家を失った方が路上で寝ていて蹴られたり殴られたりして死に至ることも起きています。
社会活動をしている知人が定期的に見回りをして援助をしています。
生活保護にマイナスイメージがあるかもしれませんが住所不定では仕事も探せませんので多重債務と貧困がある場合は勇気を出して支援者や、役所に相談していきましょう。
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