借金を訴訟される前に片づける方法
こんなはずじゃなかったんだ。
大学を卒業し、俺は意気揚々と一流商社マンとして人生を満喫していた。
取引先の受付嬢と付き合うようになり、そして結婚。子供も二人、いや、嫁さんの腹ん中には三人目もいる。
約束されたような人生の勝ち組だった。
それも、リーマンショックですべて吹き飛んだ。
こっそりやっていたFXで、高級車1台分が一瞬にして泡と消えた。
悪いことは続く。出向先での失敗、情けない凡ミスの連発。
勤めているのは一流商社だったが、妊娠中で働けない嫁さんと中学受験を控える次男の塾代、
公立高校に入学したばかりの長男がドカ食いする毎日の食費で給料すべてがきれいに消費されて、
残るのはいつも借金の額ばかりだ。
どころか、どんどん増えていく。趣味にあてる金なんてあるわけがなく、
家に帰っても気持ちはぎすぎすして会話らしい会話なんてもうずっとしてない。
嫁さんは頑張ってやりくりしてくれてると思う。でも、借金の返済に借金を重ねる生活が、もう当たり前になってきていた。
こんなはずじゃなかった。俺の人生、こんなはずじゃなかった。
いったいどうしてこんなことになったんだ? 俺は、借金返済のために早朝から深夜まで働いてるのか?
もう嫌だ。なんとかしたい、もうやめたい、こんな生活。
そんなときだった。
つわりもようやくおさまった嫁さんが静かに眠る深夜だった。
俺はひとり、スマホをいじりながら遅い夕食を食べていた。いつもと変わらないいつもの夕食だ。
違っていたのは、スマホに表示されていたある広告の存在だった。
「無料借金減額シミュレーター」
頭の中に雷が落ちたような衝撃に、俺はすかさずタップした。
このタップが、俺を借金地獄から救ってくれたんだ。
タップしてみたものの、「借金なんて減るのか?」という気持ちもないわけじゃなかった。
そりゃあ、減ってくれるにこしたことはないけど。
そこに載ってた話だと、200万円の借金が100万円にまで減ったという。しかも半年で。
半年で、100万円も返済できるだなんて。
ダメモトな思いもある。だが、無料じゃないか、試すべきだ。
おれはこんな生活からは抜け出したいんだ、藁に縋ってでも借金生活とはおさらばしたいんだ。
実際やってみると、三つの質問に答えるだけだった。
たったそれだけで、借金を減らすため、俺にぴったり合った法律事務所を見つけてくれるのだという。
節穴だった。そうか。プロの手を借りれば、借金生活だってどうにかなるかもしれないじゃないか。
暗くて深い穴に閉じ込められたような俺の生活にも、希望の光が差し込んできた。
うまい話にはわけがあると言われる。
これに申し込んだらいたずら電話がかかってきたりダイレクトメールに悩まされるなどのデメリットもあるはずだ。
だが、この「無料借金減額シミュレーター」に個人情報は必要ないという。
無料と将来の希望だけじゃなく、生活が脅かされない安心感までセットになってるだなんて、
こんないい話、逃すべきじゃない。
早速俺は、三つの質問に答え、先週の土曜日に法律事務所の扉を叩いた。
正直、法律事務所だなんて縁がないものだと思ってたから、緊張した。
でもこれは、俺だけじゃない。嫁さん、子供たち、これから生まれてくる女の子らしい子供のためでもある。
相談した結果、借金は半額ほどにまで減らせることができた。
それだけじゃない、残りの借金も、返済の見通しをつけることができたんだ。
ようやく、あの借金地獄から解放された。
ものすごく、清々しい思いでいっぱいだ。
借金で苦しんでいる人たちは、きっとたくさんいると思う。
そんな人たちに俺はこの体験談をもって声を大きくしてお勧めする。
「無料借金減額シミュレーター」
思い切って相談すべきだ。
こんなにも簡単に借金ゼロ生活を迎えることができるのだから!